こちらのページではアメリカの歯医者で行われる定期検診と虫歯治療ついてご紹介します。
以前ご紹介したインプラントデビュー騒動以来、歯のメンテナンスはしっかり行うようになりました。
(▽インプラント治療の詳細はこちら)
二度と行きたくないと言っていた歯医者ですが、今では定期的な検診とクリーニング、小さな虫歯の早期発見もきちんと続けております。(歯医者に行くと旦那さんがご褒美にスタバおごってくれます。嫁のこと良く分かってますね)
日本の歯医者との違いやテクノロジーの進化にもご注目下さい。
アメリカの歯医者のクリーニング*高額医療の福祉を活かす*
皆様は、ご自分が加入している健康保険についてどのくらいご存知でしょうか?
また、支払っている金額の何%くらいを実際に活用されていらっしゃるのでしょうか。
保険の話はかなり深堀りした内容になってしまうのでまた機会をあらためますが、すくなくとも歯医者に関しては
多くの保険会社に年に2回のクリーニングと定期検診の無料サービスがあります。
歯医者嫌いの私がお話するのも本当に恐縮ですが…
あとから治療で高額請求されるくらいなら、定期的にこちらのサービスをご活用されることをおすすめします。
手順は非常にシンプルです。
①保険会社のWEBページで自分の保険内容を確認。
蛇足です:もしサイト内に自分のアカウントページを作っていないようであれば、作っておいたほうが今後便利です。アポイントメントや病院用の支払い口座(HSA:ヘルスセービングアカウント)の管理もしやすいと思います。
(またアメリカは請求書が病院施設・ドクター・その他提携施設から個別に来るので自分の脳内を整理するのに便利。この請求書は何だ?という混乱や過払い金を防ぎやすいです。)
②保険適用可能な病院に予約をとる
③施術をうける
④必要であれば次回の予約をとってさようなら
虫歯治療とコスト*テクノロジーの進化*
定期検診に通うことで小さな虫歯も早期発見できるようになりました。
しかし、一生懸命に歯磨きしたつもりでも、虫歯になってしまうこともあると思います。
そしてアメリカの歯医者は虫歯を見つけるのがお上手でして、、、。
私がこれまでにした虫歯治療は3本です。
費用は最大限に保険を適用して190ドルでした。内訳はこちらです。
○periodic oral evaluation-established patient $36.00-
○bitewings-four radiographic images $40.00-
○unspecified preventive procedure, by report $10.00-
○Clinical Note(No Bill INS) $0.00-
○MO resin based composite-one surface,posterior $120.00- *3=$493.00-
●治療内容:小さい虫歯2本、普通の虫歯1本
●治療時間:約1時間(受付→部分麻酔→施術→お会計までの時間)
●施術内容:虫歯を削る。レジン(よく言う詰め物?)でコーティングする
●費用:1本あたり60ドル。(当時のレートで日本円にすると1本あたり約7000〜7500円)
そこに税金が含まれるので合計金額は約190ドルでした。
そして、保険が効かない場合は約493ドル支払わなければいけませんでした。
小さい虫歯3本で約5万円超え……
傷みもないし見た目には分からないレベルですよ…
アメリカの医療費の高さは有名ですが、今まで以上に保険会社に感謝して慎ましく生活したいと思いました。
実際の施術はとても早かったです。たった1時間かそこらで2本〜3本まとめて治してくださいます。
そして、この時もやっぱり麻酔されました。
ドリルで削ったらぱぱっと詰め物をしてくれます。
ライトで照射すると速攻で硬化するタイプのレジンコーティングだったので、治療後すぐに食事ができました。
治療前のカウンセリングでは詰め物は何にするか聞かれなかったのですが、レジンの質がはるかに良くなっていたので、結果レジンで良かったと思っています。
ちなみに主人は東京で1本7万円のセラミックを装着した過去がありますが、すぐにポロッと取れちゃってました。しかもお直しに保険が効かないのでまた7万かかるとか言われてしまって、困っていました。
歯医者の良し悪しは国に関わらず本当に個人差がありますよね。
アメリカはWEBサイトに保険会社や地域ごとのドクターズサイトがありますので、アタリの歯医者を見つけるためにも事前にチェックされることをおすすめします。
(↑歯は一回削ってしまったら戻せませんので、とくに事前チェックおすすめです)
▽個人的に面白くて好きなハイテクグッズと へなちょこメモ。
特に面白くて好きなのが、へなちょこイラストの一番下にある四葉のクローバーと葉っぱの形をしたグッズです。クリーニング中の口の中を洗浄するための物なのですが、毎回こちらをほっぺと歯の間に入れられます。
クリーニングは治療とはちがって2人ではなく1人で担当される事が多いので、そのための介添えなのでしょう。
「洗浄水と空気が流れてくるから。口の中の汚れとか唾液がでたら口とじてセルフで洗浄してOKだよ。」と言われます。
口をとじるとズゴゴッなんて音を立ててキレイサッパリになります。ちょっと失敗すると葉っぱ型の吸水チューブに舌が吸われちゃって面白いことになります。
「オーケー、オーケー、パーフェクト!」とか担当のお姉さんがフォローして下さいますので、私は安心してまたトライします。
「あっ!いま上手くできた!」と心の中で思うことが密かな楽しみです。
日本とアメリカにおける歯医者の違いと理由
アメリカでは治療が一日で終わるのが本当に楽でした。日本で体験したことのあるものより上質なレジンの詰め物だったことと、仕上がりが自然でとてもキレイだったことが印象的でした。
そして、いったいいくらかかっているんだろう?(野暮ですね)と思うくらい医療機器が豊富でテクノロジーの進化をまざまざと感じました。
そこで、日本とアメリカにおける歯医者の違いについてまとめたいと思います。
日本 | アメリカ | |
医療費 | 医療行為に支払うのであって、同じ病院内のどの医者が治療しても医療費は同じ | 医療費用は、医療行為と担当医師の医療技術のふたつで決まる |
医療保険 | ・すべての人が国民健康保険に加入 ・国民は医療費の3割負担 | ・医療保険の加入は任意(勤務先の会社が指定した保険会社、あるいは高齢者・低所得者のためのオバマケア) ・医療費の負担率は、保険会社あるいは、保険の加入プランによってばらつきがある |
保険の適用範囲 | インプラント:保険の適用外(自由診療と判断される) 虫歯:保険の適用内 クリーニング:保険の適用内(有料) | インプラント:保険の適用内 虫歯:保険の適用内 クリーニング:全額保険の適用内(一般的に年2回まで) |
以上を踏まえて、私がアメリカでインプラント治療と虫歯治療の2つを受けて良かったと思ったポイントは次のとおりです。
- アメリカでの医療保険が適用率が高かったため、インプラントの治療が日本よりも安く受けることができた(東京での見積もりが120万円、アメリカは60万)
- お医者さんの高い医療技術、先進的な医療機器(レントゲン、マイクロカメラなど)、患者への配慮(天井の大型テレビ、ヘッドフォン、サングランス)など、私が治療を受けた平均的な日本の歯医者よりも良いサービスを受けることができた
- アメリカでは、保険会社が虫歯による負担額をへらすために予防治療を推進していて、年に二回クリーニング代を全額負担してくれる
- 国民健康保険制度の都合上、日本の歯医者は患者からより多くの診察代を徴収するために複数回に分けて治療を行うが、アメリカはなるべく一度の治療で終わらせる事ができる
※ 日本とアメリカでは根本的な保険制度や診療代を稼ぐうえでのお金まわりの仕組みが全然ちがうんですよね。日本では、国民健康保険制度による弊害でお医者さんの病院経営が楽ではないので、アメリカのお医者さんと比較するのは酷かなと思いました。
経済や政治の側面では賛否あるでしょうが、個人的にはこのような感覚で生活しています。
日本のやりかたもアメリカのやりかたも賛否あると思います。ただ歯医者の体験談ひとつで日本のほうがいい。アメリカのほうがいい。と断言するのは違うなと思いました。
今いる国のルールを知り、環境に適応しつつ良い歯医者さんを見つける事が大切だと思われます。
みなさまに良いお医者さんが見つかりますように☻☼