アメリカで子供が食物アレルギーを起こした時の対処法(赤ちゃん〜12才まで使える薬Benadryl)

アメリカ生活Q&A

アメリカや海外で子供が食物アレルギーを起こした場合、考えられる対処法は大きく分けて3つです。

①自宅で経過観察→電話診療&アレルギー薬(Benadryl)を飲ませる

②子供病院に予約して足を運んで診療

③すぐに救急外来

私は①を選びました。理由は早く医師と話したかったからです。アメリカの病院は予約するまでの電話の音声案内が長いです。

もう救急に行ったほうが早いのかな…高額になっちゃうけど…どのくらいの症状が救急案件なんだろう…なんて悩むのが嫌だったのです。

なので①の方法ですぐ医師とコミュニケーションをとり、このくらいの症状の場合は自分はどうするのが最善かをたずねました。

❁電話診療からアレルギー薬を飲むまでの詳細

①の方法について私達が実際に行った対処法について書きます。

我が家の場合は娘がアメリカのパスタで小麦粉アレルギーを発症しました。

主なアレルギー反応は蕁麻疹です。

子供の発疹の写真などもでてきますので、希望される方のみ御覧ください。

■アレルギー発症レポート■

①12:00〜ランチにパスタを食べる。

②12:15〜食事を終えて約15分後に口の周りや首元に赤みがではじめる。

③万が一の事態や悪化に備えて、念のため薬の手配や病院に根回し。

<実際に行った対処法や根回しの詳細>

・アレルギー薬の用意(ベナドリル等すぐ飲ませられるように準備する)

・医療通訳への連絡(救急になった場合すぐに通訳を頼めるように予約を押さえておく)

・電話診療の予約&順番待ちをする(救急とまではいかない軽症・コロナ渦という状況だったので今回は電話診療にしました。)

・上記の合間に、熱を測る・状況をスムーズに説明できるようメモをとる・皮膚の状態の写真を撮っておく

といった事をしました。

④12:25〜発疹が広がり始める。Dr.とテレビ電話が繋がる。

子供の機嫌は良く呼吸の乱れも無いものの、素人判断が怖かったので、飲ませる薬の量の確認もかねて医師に指示を仰ぐ。

⑤電話診療の結果、蕁麻疹はでているものの、子供がご機嫌でドタバタ遊んでいる様子や、呼吸が安定している事から救急外来に行く必要はないとの事。ただ状態が急変することもあるので目を離さないように・違和感を感じたらすぐ救急に行くように指示される。

⑥12:50〜どんどん発疹や赤みが引いて、その後も元気に過ごしていた為、午後15:00の時点でひとまず完治とした。

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❁赤ちゃんから小学生まで使える子供のアレルギー薬”ベナドリル”とは?

ベナドリルは日本でも使用されているインスリン系の抗アレルギー剤です。エピペンなどにも使われている成分です。

アメリカでは自宅に1つ常備しておいて、子供に異変があったら親が判断してすぐ飲ませるのが一般的だそうです。

薬はいくつか種類がありますが、今回はアメリカの信頼できる友人や医師に教えてもらった小さな子供用のベナドリルについてシェアします。

何を買うか悩んだら下の写真をもとにお買い求めください。

▽ベナドリル(子供用) 価格:$8.79−/購入場所:Walgreens

(経口シロップ型・ぶどう味で飲みやすいです)

▽飲ませる量を医師に必ず確認してください。

*ポイント*

赤ちゃんから飲める薬だそうですが、4才以下は体重によって推奨量が異なります。パッケージの裏面にも記載がありますが、ベナドリルに限らず子供に飲ませる薬は「かかりつけの医師に確認するように」と表記されていることが多いです。

余談ですが 子育てに慣れている方や、飲ませる事に慣れているアメリカの家庭では親の判断でパパッとあげてしまうそうです。

アメリカ人の友人は「そんなに毒になるような薬じゃない、ショック症状のほうが怖い。」と言っていました。

●企業情報はコチラ●

☎Benadrylカスタマーセンター:+1-877-717-2824

🏢www.benadryl.com

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❁病院に行く?行かない?子供の安全を守るために判断するポイント

こちらではアレルギー発症時に病院側から聞かれたことをリスト化しています。

病院に行くかどうかの判断基準のひとつとしてお役立てください。

☑意識はしっかりしてるか、呼びかけに反応するか

☑呼吸に乱れはないか(ゼーゼー・ヒューヒューなど)

☑顔色はどうか

(※上記に該当があったら救急車呼ばれそうな雰囲気でした)

☑蕁麻疹はでているか

☑どんな蕁麻疹か

☑体のどの部分にでているか

☑いつから出始めたか

☑いつ、なにを食べたか

☑初めて食べた食材か、二回目以降か

☑子供の機嫌はどうか(笑う・泣く・癇癪を起こす・かゆがるなど)

☑下痢や嘔吐はあるか

☑自宅に子供用の抗アレルギー剤はあるか(どのメーカーの何の薬か)→無かったら買ってきて飲ませる

☑ベナドリル(子供用)を飲ませてOK。量は子供の月齢や体重によって医師から指示あり

☑何か変だと思ったらすぐ救急外来に行くように言われ、切電。

また、医師との会話で「救急かどうか判断する目安は何か」と聞いたら、以下のように言われました。

◇すぐ救急車を呼んだほうがいい状態

意識症状・呼吸症状・明らかに不自然な癇癪・重度の蕁麻疹や皮膚の腫れ、むくみ

◇救急外来(ER)へ行ったほうがいい状態

おかしいと感じたらすぐ行ってOK。アレルギーの重篤化を防ぐことが最優先。

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<まとめ>

学んだことはこの2つです。

・予備知識やはり大切

・アメリカという国では決断力が問われる

病院のコールバックが、予測通り本当に遅いです。すぐ医師と話したいときは待ち時間がより長く感じます。

日本のように無料で救急車呼べるわけでもないですし、病院にとびこみで行くような文化でもないです。

最もつらいなと思ったことは、やはり言語です。医療英語が難しくて分かりません。また、ERにかかるか?かかりつけのファミリードクターでいいのか?Antihistamine系の薬を先に飲ませるか?これらの総合的な判断を自分でしなければなりませんでした。

自分が判断を間違えたら子供が大変な目に合うかもしれない・・・。なんて考えてしまい、アレルギー症状の経過を観察する時間は不安でした。

そして判断を間違えないためには、事前の下調べや現地の生活の知識がとても大切だと改めて思いました。

「アメリカで子供に食物アレルギーが起きたらどうするか?」

この記事が少しでも他の方の助けになればいいなと思います。

数ある記事の中でこのサイトを見つけてくださりありがとうございました。

これからも一緒に海外生活頑張りましょう。

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