ご存じの方も多いかもしれませんがアメリカの卵はサルモネラ菌の処理がされていないので生食はできません。
これは私の過去の体験なのですが、海外の友人と駐妻さん達が【日本のたまご焼きを作る会】をしたら「予熱なんて当てにならない!ちゃんとこの玉子 火が通ってるの?!」というワチャワチャが勃発した事がありました。結局レンチンすることで折り合いがついたわけですが、はたから見ていてヒヤヒヤしました。
その方はドイツ人なのですが海外の方の生卵に対する拒否反応がよく分かりますね。
もともと生食をする文化も無いですし、友人曰く「鶏が卵を産む場所知ってる?おしりの穴よ!あんなウ◯コまみれのとこからでたものを生で食べるとかクレイジーだわっ!!うへぇ〜っ(←すみません)」と言うことらしいです。
あぁ、だからアメリカのスーパーで売ってる卵にフンついてたんだぁ。ちょっとはしゃいじゃったよ。とか考えながら聞いてました。
ただ生活していくうちに、Pasteurized Eggsの卵なら生でも食べられる事が分かったので今回の記事はTKG好きさんのためにシェアさせていただきます。
口コミや素人の判断で断言するのは危険と思いましたので、サルモネラ菌食中毒と生卵の低温殺菌について情報を裏付けするリンクも一緒に貼っておきます。
しかし、USDAは全般的に卵の生食はおすすめしていません。私個人も半熟はともかく、アメリカの卵で生食はあまり意欲的にはなれないです。
ついでに私の好きなアメリカの卵も一緒にご紹介しますので、もし宜しければ今後の生活にご活用ください☻
卵かけご飯への愛とサルモネラ菌
まず、サルモネラ菌についてポイント説明をいたします。
サルモネラ菌とは食中毒の原因にもなる菌です。下痢や嘔吐、感染症の危険があります。目安として、70度以上の熱で加熱することで殺菌できると言われているそうです。
鶏卵の場合は産卵の過程で卵の殻につくことがほとんどなので、アメリカで卵を買うときはパッケージの中を確認して、卵にヒビなどがないか見ておくと良いと思います。
(アメリカの生卵はよく割れています。買う前に確認するのは普通のことなので、パッケージのフタを開いて中を確認しても大丈夫です。)
そんなアメリカの卵ですが、特徴を理解して使い分けるととっても美味しく食べられます。
卵かけご飯LOVERの方々は、その愛と強靭な胃袋でサルモネラ菌に勝ってください☻
Pasteurized Eggs徹底解説 ⚠買い間違いにご注意⚠
こちらのウェブサイトはこれから説明する内容を裏付ける参考文献です。
最終的には自己責任ですが、参考までにご一読ください。
・DAVIDSON’S Safest Choice Pasteurized Eggs FAQ
結論から申し上げますと、生で食べられるアメリカの卵はDavidsonのPasteurized Eggsです。
他にも類似品を見かけた事がありますが、裏付けできなかったのでご紹介には至りませんでした。
掲載したURLのとおりこちらの卵は低温殺菌の処理をした安全な卵です。Davidsonさんもおっしゃってますが、Davidson製の卵にはいくつかの種類がありますので、買い間違いにご注意ください。同じ社名だからといってすべてが殺菌処理済なわけではありません。
殺菌処理された卵には殻の表面にアルファベットの”P”のスタンプがついてますので、Pasteurized Eggsの表記とともにダブルチェックをすると安心ですね。
それでは次はたまご選び&買い間違いあるあるについて予習しましょう。
①パッケージ似てるやつ多すぎ問題
ただでさえアメリカの卵は種類が多すぎて困るのにパッケージまで似ている。
安すぎると怖いかな、でも卵にこんな金額だす?そんな戸惑いを繰り返しながらお気に入りにたどり着くのは大変です。
商品名や社名の確認だけではなく、グレードは何なのか?ケージフリーなのか?オーガニックなのか?USDA商品か?など自分が気になる項目をチェックしてみましょう。
②賞味期限や黄身の色で選びがち問題
つい賞味期限が長い方を買ってしまいがちですが、そもそもアメリカの卵は生食を前提として売っていないので賞味期限が日本より長いです。
そして抗生物質、◯◯剤などが不使用のオーガニックは賞味期限が短いです。鮮度と日持ちは反比例…悲しいですが自分にとって優先度が高い方を選びましょう。
次に黄身の色ですが、アメリカの卵の黄身の色が薄くて違和感があるという話をよく聞きます。
これはカロチノイドという色素のことで、黄身の色はエサによって変わるだけで栄養価に違いは無いそうです。
アメリカ人からすると日本の卵は色が濃くて違和感があるそうで、どちらもお互い様のようですね。
③”Pasteurized Egg”とPASTURE-RAISED EGG 紛らわしい問題
もう本当にこの単語は罪だなと思いました。
*Pasteurized Egg=低温殺菌たまご
*PASTURE-RAISED EGG=放牧飼育されのびのび育った鶏のたまご
私は慣れるまで指でなぞりながら3回くらいスペルを確認していました。
困りますけど、どちらも美味しかったです。でも放牧たまごのほうがお高めな印象です。
おすすめ卵とアメリカの卵3種類のまとめ
最後に私のおすすめのアメリカの卵をご紹介します。
①$2.99/FARM FRESH EGGS‐LARGE BROWN(GRADE A)
普段使いにはいつもこちらを買っています。黄卵と卵白の割合が丁度いいのと、お味噌汁などの熱した鍋に溶き卵したときの色味がキレイなので気に入っています。
前に卵白が固くて黄卵ときれいに混ざらない卵を買ってしまったので、ここはポイント高いですね。
ゆで卵したときに殻が剥きやすい点も楽で気に入っています。殻が薄くて剥きにくい卵を買ってしまうと爪のあいだに刺さって痛いですよね…。
サイズは普通サイズだと目玉焼きにしたときの黄身が小さくて寂しかったので、毎回ラージサイズを買います。
②$5.99/PASTURE-RAISED EGGS
まぎらわしい、まぎらわしいけれど美味しいんです。
ダンボールに印字しただけの卵ケースが多い中、オシャレでかわいいパッケージだなぁと気になっていたこちら。卵なのにお高い!と思うけどたまにはいいかなと気分が上がったときに買っています。
黄身の味がしっかりしていて美味しいです。黄身そのものを味わいたいので、サンドイッチの具やゆで卵にしてサラダに使っています。
お菓子づくりされる方は好きかもしれません。
③$5〜8/Davidson’sPasteurized Eggs
詳細は記述したとおりです。直営店が近くにないので割高になってしまいます。もっと日本人が多い地域だったら日系スーパーとかイセ系とかがあって超楽ちんなんだろうなぁとおもいますが、贅沢は言っていられませんね。あるもので頑張るしかないのです。
皆様のおすすめ卵もぜひ教えていただきたいです☻
以上、アメリカの卵とサルモネラ菌のお話でした。